ドクター有坂は1997年より、CT機器を完備している他の施設に患者様が出向いて撮影したデータを元に、Sim/Plant(シンプラント)というCTの三次元ソフトを用い、院内での診断・手術を行ってきました。
シムプラント(SimPlant)は、CT撮影のデータを再構成した3D画像により、多角的な測定やインプラント埋入シミュレーションを実現できる画像診断ソフトpのことです。
下顎管は線描画機能で見やすく表示し、埋入位置までの距離や頬舌的位置が的確に把握できます。上顎では、複雑な骨形態が明確になるだけでなく、上顎洞炎、嚢胞、粘膜肥厚なども術前に発見しやすくなります。さらに、サイナスリフトなどの骨造成治療に必要な骨体積も計算できます。
CTで撮影したデータをもとに、さらに詳しい3D画像で解析します。
例えば、下顎の神経が非常に近い症例、上顎の上顎洞がかなり接近していて骨を足さないといけないような症例におきましては、術前のシミュレーションで、より安全な手術を行うことができます。
3D画像で、顎の骨の状態が、視覚的に分かりやすく患者さんに説明できることと、術者にとっても手術のイメージがより湧いてくる利点があります。
1999年~2000年にかけて、インプラント専門誌「クインテッセンス・デンタル・インプラントロジー」に「失敗しないための画像診断」と題した院長の論文が掲載されました。
当時は、まだインプラントの治療が一般的ではなかった時期ですが、院長は早い時期から画像診断の重要性に着目していました。もちろん現在に至るまで、診療には積極的にCT撮影かつ画像診断ソフトを取り入れております。
※2008年7月には、歯科医師向けに「CTを用いた診断」について、講演も行いました。